長期優良住宅とは、いわゆる「安心して長く暮らせる住宅」のことです。
将来起こるかもしれない地震や家の劣化への対策をしっかりしている、省エネルギー性などに優れている住宅のことで、申請を行うことで長期優良住宅として認定されます。
この長期優良住宅認定制度は一戸建て住宅・共同住宅のどちらでも利用できます。
また、長期優良住宅として認定を受けると、さまざまなメリットが受けられます。
長期優良住宅として認定されるためには、いくつかの認定条件があります。
一般住宅と共同住宅では、認定条件がわずかに異なります。
住宅ローンの金利引き下げ | 長期優良住宅を購入する場合、一般住宅よりも住宅ローンの金利が優遇されます。 |
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税の特例措置 |
所得税の住宅ローン控除 長期優良住宅の場合…年間最大50万円へ控除額拡大 一般住宅の場合…年間最大40万円の控除 不動産取得税の控除拡大 長期優良住宅の場合…1300万円へ控除額拡大 一般住宅の場合…通常1200万円の控除 登録免許税の引き下げ 長期優良住宅の場合…不動産価格の0.1% 一般住宅の場合…不動産価格の0.15% 固定資産税を一般住宅の2分の1に減額(5年間/一戸建ての場合) |
地震保険料の割引 ※重複割引不可 |
耐震等級割引 耐震等級3の場合…50%割引 耐震等級2の場合…30%割引 免震建築物割引 耐震等級3の場合…50%の割引が適用 |
補助金の交付 | 省エネルギー性能や耐久性能などに優れた木造住宅を新築する場合などに、補助金が交付されます。(地域型住宅グリーン化事業(長寿命型)) |
資産価値が明確になる | 長期優良住宅と認定されることで、価値のある家であることが明確に。将来、住宅売却を考えた際にもスムーズに話を進められる可能性が高くなります。 |
※ただし、入居する時期によって内容が変わってくる可能性もあります
建築費用が高くなる | 材質や工程が多くなるため |
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各種申請に費用がかかる | 長期優良住宅の認定を受けるための申請手数料や、評価を行う機関への事前申請費用などがかかります。 |
メンテナンスに手間がかかる |
長期優良住宅は、10年以内の間隔で定期的な点検を行います。 補修や改良などを行った場合、情報として残しておく義務があります。 |
長期優良住宅にはいくつかデメリットといえる点もあるものの、
長期的に安全に暮らせる家を保てるとともに、家の価値を維持していく、ということにも繋がります。
そのため、上記のデメリットについては、必ずしもマイナス面であるとは思いません。
安心して長く快適に住める家である、ということが認定される長期優良住宅。
多くのメリットがあり、興味がある方も多いのではないでしょうか。
これまで主流だった「古くなったら建て替える」住まいのスタイルではなく、
世代を超えて住み継ぐことができる長期優良住宅を検討している方は、是非お気軽にお申しつけ下さい。